世の中にはそういうものもある

大学時代に家庭教師のアルバイトをやっていたのですが、初めて担当をした小学3年生の男の子が多動性障害でした。最初に訪問した時に母親から「うちの子はADHDなんでご迷惑をおかけすると思いますが…」と言われたのですが、当時はそんな言葉自体知らず良く理解しないまま「わかりました、任せてください。」と言いました。実際に授業を始めてみたのですが、・机に座らない・注意しても聞こえてないかのように自分の好きなカードゲームのカードを見せてくる・なぜかトランプをしようと言い出すといった感じで授業が開始できませんでした。

しょうがないので一通りトランプ遊びに付き合い、10分ほどして机に座るように促すと今度は座ってくれました。が、5分もしないうちにぐずりだし、しまいには机の横の窓から外へ逃げ出そうとしました。慌てて引き留めましたが、そこへ母親がやってきて「授業はいいので好きなようにやらせてください」と言われました。

多動性障害は、昔で言うと「悪ガキ」や「トラブルメーカー」といった感じでひとくくりにされていましたが、最近では一つの障害として認知されてきたと思います。外出時にスーパーや街角で、子供が親の言う事を聞かずに騒いだり走り回ったりしているのを見ると、「親は何をしてるんだ」という考えより先に「あの子はADHDなのかな?」という考えが浮かびます。今では多動性は世間に認識され、多動性障害サプリのようなものまで発売されているようです。

実際はどうなのか分かりませんが、躾をしない親は万が一障害だったとしても気付かずにただの悪ガキとしてしまっているかもしれません。逆に躾が厳しい親だったとしても、自分の教育方法が良くないんだ、とますます厳しく躾てしまうこともあると思います。多動性障害は周りの理解と親の認識が重要だと思います。頭ごなしに怒るのではなく、いろんな想定をして対応していかなければならないのだと私は思います。